「三白」を食卓なら追放せよ

「ガンを作る食品」の分類とは異なりますが、動物性タンパク質の「肉」「卵」「牛乳」とともに「三自の害」と呼んでいる食品があります。

その一つが、先述した「白米」で、あとの二つは「白砂糖」と真っ白い合成化学物質、つまり「化学調味料」または「化学塩」です。この二つについてご説明しておきます。

「白砂糖」は素材であるサトウキビやサトウダイコンの絞り汁を極限的に精製した、ほとんど人工物というべきシロモノで、糖分以外の栄養分を何も含まない食品です。

これが怖い食品で、体の組織細胞を弛緩させる働きを持っています。そして、体内のいろいろな臓器や組織、それも骨や歯などの硬い組織さえも、どんどん蚕食していくのです。

ストレスだらけで常に心身が緊張状態にある現代人が、必要以上に甘いものを欲しがるのは、自分を弛緩させたいからかもしれません。

しかし、甘いもの(白砂糖)好きの方はいつも胃腸の調子が悪く、疲れやすく、風邪をひきやすいのです。その原因は、体組織が緩んでしまっているからです。

このように、自砂糖は人間の体をひ弱にし、後でお話しする「自然治癒力」を弱めてしまい、ガンになりやすい体質を造る食品なのです。

ですから、自砂糖をたっぶり使っているケーキやアイスクリーム、チョコレートなどの菓子類、一巾販の総菜などは避けるべきです。

J・Eバッカー博士は「自砂糖の消費」と「ガンの発生率」とのあいだには相関関係があり、自砂糖の消費量が増えるとガン患者も増えるという研究結果を発表しています。

実際、私のクリニックの患者さんたちも、甘いものを好んで摂っていた人が多いのです。肉の摂りすぎは明らかに発ガンの条件ですが、もう一つ「白砂糖の摂りすぎ」も発ガンの条件としてあげておかなければなりません。

最後の「自」食品は、「化学塩および化学調味料」です。

塩は本来、人間の体にとっては必要不可欠な食品ですが、それが化学的に合成された塩となると、話はまったく変わってきます。

現在、広く使われている化学塩は、「塩」というよりは、塩化ナトリウム九九・九パーセントのイオン化合物であり、合成化学物質です。

人の手によって作り出された化学物質は、大なり小なり人間の体に悪い影響を与えます。ですから、化学塩ではなく、自然塩を使っていただきたいのです(塩については次章で詳しくお話をします)。

化学塩とは異なりますが、化学調味料に関しても同じことが言えます

妊娠中に化学調味料を多食した女性から生まれた子に、脳障害などの異常がみられたということが話題になったこともあるように、化学的に合成されている調味料も、体に悪影響を及ぼす発ガン物質であることは間違いありません。