ゲルソン療法


がんの食事療法のほとんどは、マックス・ゲルソン博士(1881~1959年)が作成した食事療法(ゲルソン療法)が基本となっています.ゲルソンは、30年間にわたり多くの末期がん患者を食事療法で救ってきました。

そして亡くなる1年前の1958年、彼は、この治療法の理論、治療、結果をまとめた書籍を発表しました(『ガン食事療法全書』マックス・グルソン/者、今村光一/訳、徳間書店)

グルソンは、がんは臓器、 とりわけ肝臓が不調になって起こると考えました。そこから、がんを治すには、肝臓の負担を減らし、免疫系を強化して自己治癒力を高めればいいという結論が導かれます。

それには、塩分、動物性食品、カフェインを避け、野菜と果物で体内を解毒し、体の調和を取りもどすべきである、とゲルソンは説きます。

具体的に見ていきましょう。ゲルソン療法で摂取してはいけない食品は、タバコ、塩分、香辛オ|、茶、コーヒー、ココア、チヨコレート、アルコール、砂糖、精製デンプン、缶詰などの保存食品。塩漬け野菜はもちろん摂取してはいけません

ダイズ、パイナップル、イテゴ、アボカド、脂肪などもいけません。ゲルソン療法は厳格であり、しかも長い期間続けねばなりません。たとえば、1日あたり12回も新鮮なジュースをつくって飲まなければなりません。また、コーヒーとひまし油で浣腸することをすすめています。

ゲルソンはダイズを禁じましたが、現代の科学から見ると、ダイズはむしろオススメです。それから、浣腸はしなくてもよいでしよつ。