牛乳はガン・アレルギー体質をつくる


牛乳はタンパク質やカルシウムを含み、完全栄養食品の代名詞にもなっています。その一方で「ほんとうに飲んでも大丈夫なのか?」という議論が常に俎上にのっています。

賢い読者の皆さんは、もうおわかりだと思いますが、牛乳は肉や卵同様、摂ってはいけない食品です。それは、肉や卵と同じ、動物性タンパク食品だからです。人間の消化管ではスムーズに処理されない食品であり、いろいろな毒素を発生させて血液を汚します。とくに牛乳のタンパク質「カゼイン」は粒子が小さいため、腸の機能が弱っているときは、腸壁を素通りして血液の中に入っていきます。人間の体のタンパク質とは異なるカゼインが直接に人体組織に触れることによって、人間の体にはアレルギー反応が起こります。

現在、日本ではアレルギー疾患がものすごい勢いで増えています。これは、卵や牛乳の摂りすぎが原因と考えられます。子どものアレルギー体質や、そのための小児ぜんそく、慢性湿疹などはほとんどがそうでしょう。

アレルギー体質は、イコール「ガン体質」です。ガンはアレルギー症状が進んだものと考えてさしつかえありません。

フランスのヴォーザン博士の研究によると、牛乳には無機の銅が少ないので、血液中の酵素のカタラーゼの活性を減少させることが明らかになっています

人間の体内で起きるさまざまな物質代謝の過程で生じる過酸化水素は、そのまま放っておくと細胞の核タンパクと結びついて、病的なウィルスを形成します。そうならないように無害な水と酸素に分解してくれるのがカタラーゼです。カタラーゼの活性が弱まってしまうと、体内で過酸化水素が過剰になり、ウィルスが生まれ、細胞が傷つけられて炎症が起こりやすくなり、ガン腫が作られやすくなります。実際、ガンの患者さんたちは例外なく、血液のカタラーゼの活性が低下しています。

腸の中で毒素を作って血液を汚し、血液中に異種タンパクを流し込んでアレルギー体質を生み、カタラーゼの活性を低下させてガン腫を作る牛乳は、どこからどう考えても発ガン食品であり、有害食品です

もともと日本人に牛乳を飲む習慣はなく、なくてもよい食品だったはずです。牛乳を飲むのは肉食の欧米人の習慣ですc肉食によって起こる便秘を、牛乳を飲むことで防止してきたのです。牛乳には「乳糖」という糖類が含まれていますが、これを消化吸収するためには「ラクターゼ」という分解酵素が必要です。乳児期には腸の中に十分存在しているラクターゼも、乳離れとともに自然消滅します。

日本人の大人はもちろん、子どもたちもこのラクターゼを持っていないため、牛乳の中乳糖は消化されないまま腸内細菌の作用を受け、異常発酵を起こします。そのため、牛乳を飲むと下痢をするという人が大勢いるのです。そもそも日本人の腸は牛乳を飲むようにはできていないのです。

さらに言うなら、「卵」同様、日本で市販されている牛乳の質は非常に悪いものです。

高温多湿の日本の国上ではよい牧草が育ちません。日本の乳牛は軟弱で、病気にかかりやすく、そのため、抗生物質などを大量に与えているのです。加えて、お乳がよく出るように、ホルモン剤を注射して、少しでも多くの牛乳を搾り取ろうとしている業者もいます。農薬に汚染された草を食み、抗生物質の入った人工飼料を与えられる……。

これが日本の乳牛です。そんな牛が分泌した牛乳は、発ガン食品以外の何ものでもありません。

赤ちゃんは母親の乳房から直接乳を吸って育ちます。母乳を鍋に入れて沸かしてから赤ちゃんに飲ませると、赤ちゃんは育ちません。それは、加熱することによって、人体に有益な乳酸菌が死んでしまうからです。

市販のビン詰めやパック入りの牛乳は、必ず殺菌しています。ですから乳酸菌がいませんし、栄養成分も変質していますcこんな牛乳では人間て現にそういう研究データもあります。

牛乳は母牛が子牛を育てるために出しているものです。ですから子牛にとっては完全栄養食品ですが、人間にとっては同じ栄養効果があるわけではありません

そのうえ、子牛さえ育てられないような状態に殺菌加工されている市販の牛乳は、これはもう本来の牛乳とは別物と考えたほうがいいでしょう。