勒玄米や野菜を中心にとれば健康になる


自然医食療法のポイントは、「玄米・菜食」をベースにすることです。

しかし、今日の日本人は欧米型の食生活に慣れ切っています。また、和食でも、主食は自米、おかずは肉類などが中心です。

魚を食べているとはいっても、刺身や切り身といった人魚の部分食が多いのではないでしょうか。

そうした食生活を日々送っている人にとって、自然医食療法はなかなかとっつきにくいかもしれません。

しかし、こうした食生活を続けていると、ガンや生活習慣病への道をまっしぐらに進んでいると考えて間違いありません

思い切って食生活のパターンを変えることをおすすめします。

もともと人は、穀物や野菜を中心としたものを食べていたのです。肉を食べるようになったのは、長い人類の歴史のなかではずっとあとになってからのことです。

特に日本人は、肉をたくさんとるようになったのは、戦後のこと.それだけ日本人の生理にはなじまないものといえます。

玄米はそれだけで完全栄養食品

玄米は、未精自の米で、もみ殻の外皮だけをとり除いたものです

たいへんバランスのとれた食べ物で、ほかの食べ物が複数の食べ物と組み合わせてバランスをとる必要があるのに対し、玄米は、それ自体が完全栄養食品だといえます

通常食べている白米は、胚芽もぬか層もとり除かれた状態のものです。最近注目されている胚芽米は、玄米からぬか層を除いたものです。

つまり、玄米→胚芽米→白米という順に精自が進んでいるわけです。

一般的に最もおいしいとされている白米ですが、栄養的に見ると、最もアンバランスなものになっています。米の大部分を占める胚乳の主成分は、炭水化物です。

炭水化物は最も重要な栄養成分ですが、それだけでは効率よく働いてはくれません。

胚芽やぬか層に含まれる各種のミネラルやビタミン、酵素などの有効成分があってはじめて有用性を発揮できるのです。

ですから、自米よりは胚芽米、胚芽米よりは玄米をおすすめします

なお、玄米に雑穀を加えると、さらに主食としてのパワーは高まります。キビやアワ、マルムギ、ソバ、 ハトムギ、ヒエやアズキ、クロマメなどを混ぜるとよいでしょう。

なお、玄米を食べるときには、できるだけ回数多く噛むことが大切です。少なくとも50回は噛みましょう。

●血液をきれいにする食べ物を組み合わせる

おかずの基本は、季節の野菜、海藻類、小魚や貝類、発酵食品を適宜に組み合わせてとるようにしてください。

野菜類は、根菜(皮つき)、葉菜、ネギ類をおすすめします.海藻は浄血効果も大きく、肝機能を強化しますので、毎日とるようにしましょう

小魚や貝類をとる理由は、全体食ができるミネラル食品であるうえ、食物連鎖の高いところにいる大魚に比べて化学物質の蓄積度合いが低いからです。

発酵食品は、腸内環境の浄化に威力があります。